
引用元:https://geminiman.jp/



評価
- とと
(4.5) - 映画.com
(3.2) - Yahoo!映画
(3.4)
映画『ジェミニマン』は2019年公開のアメリカのSFアクション映画です。
現在のウィル・スミスと若いウィル・スミス。
どちらもウィル・スミスであって、ウィル・スミスではありません。
ん?それはどういう事なんでしょうか??
気になるところへ読み飛ばす
映画『ジェミニマン』 感想
映画のジャケットを見ると、現在のウィル・スミスさんと若いウィル・スミスさんが写っています。
「あなたはもう一人の自分と戦えますか?」と書いてあるのを見てわかるように、自分のクローンか何かと戦う物語かなと想像でるので、差し当たりウィル・スミスさんに似た若手の俳優をキャスティングしたのかなと思いました。
しかし、2人の上にはどちらもウィル・スミスさんの名前が!?
まずこれはどういう事なんだろうと思いました。
物語は、ウィル・スミス演じるヘンリーは2キロ離れた場所から時速288キロのスピードが出る列車に乗る標的にさえ狙撃できる最強のスナイパーです。
あるミッションで相手を仕留めはしたけど、狙った頭ではなく首に当たった事に自身は潮時と感じ引退を決意します。
引退生活を送っていたヘンリーでしたが、友人から最後に仕留めた相手は、テロリストではなく科学者だったと聞かされます。
ヘンリーに情報をくれた友人や、科学者の狙撃に関わった友人が殺される中自らも命を狙われ、ヘンリーの監視役だったメアリー・エリザベス・ウィンステッド演じるダニー、古い仲間のベネディクト・ウォン演じるバロンと共に敵を蹴散らしながら逃走します。
事の陰謀が明らかになる中、新たな刺客がヘンリー達を襲うのです。
しかしその相手強すぎる、というかヘンリーと姿形、動きまでそっくり!?
それもそのはず。
その刺客はヘンリーのクローンだったのです。
"自分"と戦いながら、ヘンリーは黒幕を突き止め倒すの事はできるのでしょうか??
という物語です。
YouTubeでの感想動画
2人のウィル・スミス

引用元:https://eiga.com/movie/91184/
実は2人のウィル・スミス(以下スミスさん)さんは、ジャケットに書いてあるようにどちらもスミスさん本人なんです!?
どういう事かというと、現在のスミスさんはもちろん何もしていない、素のままで演技されています。
問題は若いスミスさんですよね。
これはCGを使って若いスミスさんを映し出しているんですが、現在のスミスさんをCGでいじってる訳ではないんです。
例えばシワを伸ばしたり、体格をよくしたりとか。
そうではなく、姿そのものがCGなんです。
若いスミスさんは1からCGで作り上げたんだそうです。
そして、演じてるのはスミスさん本人です。
スミスさんが動きを演じて、そのスミスさんに1から作ったCGを被せている、そんな形で描いているんですね。
となると、もちろんこの2人の役をスミスさんが演じている訳ですから、現在のスミスさんの方の役名はヘンリーですが、こちらの動きもかなり凄かったですが、若い方のスミスさん、役名はジュニアですが、こちらは若いだけあってもっと動きがすごいんです。
それを御歳51歳のスミスさんが演じてるんですから驚きですね。
白髪が混じりの髪で「やっぱり歳とったなぁ」なんて思いましたが、その歳を感じさせないアクションの連続でした。

スミスさんの動きも凄いですが、作品自体のアクションも物凄いです。
何せ、ヘンリーは凄腕狙撃のスナイパー。
派手に打ち合いするのも見ものですが、確実に1発で仕留める、無駄撃ちのないその銃撃戦は見ていて気持ちいいです。
そんなヘンリーが唯一連射したのが自分であるジュニアにです。
ジュニアとの戦闘も遠距離感、臨場感があってこちらは逆にCGを使っていないリアル感があり、物凄く目を奪われてしまいます。
監視役だったダニーとのコンビネーションもかなり見ものです。
こういった、作品を通してのアクションやスミスさんの演技はかなり見もので、注目するポイントだと思います。
ヘンリーの生き様

引用元:https://eiga.com/movie/91184/
この作品はアクションだけではありません。
しっかりと深い物語もちゃんとあるんです。
スミスさん演じるヘンリーですが、狙撃の腕だけが凄かった訳ではなく、軍人としてもかなりの人物だったようです。
それ故に敵はヘンリーのコピーを作りたいと思ったんでしょう。
しかしヘンリー自身は、殺した相手の残像に悩まされ、それをゴーストと呼んでいましたが、夜も眠れない日々を送っていました。
いつか誰かに襲われるかもという懸念もあったのでしょう。
敷地に侵入してきた敵をいち早く発見して、さらには自宅をすぐに身を隠せるように、逃げられるように改造しています。
結婚などもしたかったけど、本当の自分を知られた時の恐怖から女性を近づけられません。
さらには騙されたとはいえ、何の罪もない人を殺してしまった事、一般の少女を巻き込みそうになった事に苦悩します。

なのでジュニアを自分のコピーだと知ったヘンリーは、ジュニアを殺そうとはしませんでした。
自分と同じ状況になる事のだけはダメだと説得して、辞めさせようとします。
「どうしたらいい?」というジュニアに「結婚しろ。子供を作れ。それをしなかった事を後悔している」と伝えます。
その姿はまるで息子を見ているような、そんな感覚にも見えたし、はたまたもうやり直せない自分にとってはジュニアも自分だから、まともな人生を歩むジュニアに、自分ができなかった事をやっていくジュニアに、ヘンリーがこれからを生きていく希望になったんじゃないかと感じました。
そんなアクション以外のヘンリーにも注目してもらいたいと思います。
考えている事はわかるけど…

引用元:https://eiga.com/movie/91184/
今回の騒動を巻き起こした犯人、ジュニアを作った奴ですが、確かにやってる事は横暴だし自己中だし、いかにも悪役って感じですけど、ジュニアを作ったのは、戦地に生身の人間を送らなくて済む。
軍人の家族の涙を見なくて済むからだと言っていた時には、少し納得してしまう自分もいました。
確かにそれはわかるけど…。
しかし、それを聞いたヘンリーは言うんです。
「クローンだって人間だ」と。

クローンを扱う作品は沢山ありますが、こう言った問題はどの作品でもでますよね。
ましてやジュニアは、ヘンリーを作りたくて作ったクローンだけれど、いきなり大人のヘンリーの形で現れた訳ではなく、本当の人間のようにこの世に生まれて、ソルジャーとしての訓練を受けたのだろうけど子供時代があっていろんな事を経験して大人になっています。
まさに普通の人間そのものです。
それを都合よく使うとなると、やはり考えものですよね。
本当はクローンなんてものは作らない方がいいんだろうけど、そんな深い所も注目して観ていくとさらにこの作品を楽しめるんじゃないかと思いました。
総合

引用元:https://eiga.com/movie/91184/
ダニー役のメアリー・エリザベス・ウィンステッドの体を張ったアクションや、ベネディクト・ウォンさん演じるバロンの友人を命をかけて助ける所なども、かなり注目です。
このヘンリーは一匹狼に見えますが、命の心配をしてくれる、命をかけて守ってくれる友人がいます。
バロンもその1人ですが、そういった事からヘンリーの人柄がよくわかりますよね。
アクションが凄いだけの作品ではなく、主人公の深い闇や葛藤、希望なども描かれているし、深く考えさせられる部分もある。
そんな本当にいろいろ詰まった、内容の濃い作品だと感じました。
作品紹介
ウィル・スミスが現在の自分と若い自分の2役を演じ、「ブロークバック・マウンテン」「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」の名匠アン・リーがメガホンをとった近未来アクション。史上最強とうたわれるスナイパーのヘンリーは政府に依頼されたミッションを遂行中、何者かに襲撃される。自分の動きをすべて把握し、神出鬼没な謎の襲撃者の正体は、秘密裏に作られた若い頃のヘンリーのクローンだった。その衝撃の事実を知ったヘンリーは、アメリカ国防情報局の捜査官ダニーの協力を得ながら、政府を巻き込む巨大な陰謀の渦中へと身を投じていく。主演のスミスは現在のヘンリーのほか、クローンである若いヘンリーも演じ、クローンのヘンリーは最新のデジタル技術によってスミスの外見を若返らせている。ダニー役はメアリー・エリザベス・ウィンスレット。製作に「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのジェリー・ブラッカイマー。
登場人物
役名/演者名
ヘンリー/ウィル・スミス

引用元:https://eiga.com/person/18180/
史上最強のスナイパー。今作の主人公。ヘンリーを殺せるのはヘンリーだけ!?
ダニー/メアリー・エリザベス・ウィンステッド

引用元:https://eiga.com/person/18180/
ヘンリーの監視役として活動していたが、ヘンリーと関わったことで命を狙われる。
バロン/ベネティクト・ウォン

引用元:https://eiga.com/person/65154/
ヘンリーの古い仲間。凄腕パイロット。
作品情報
スタッフ
- 監督:アン・リー
- 製作:ジェリー・ブラッカイマー、デビッド・エリソン、ダナ・ゴールドバーグ、ドン・グレンジャー
- 脚本:デビッド・ベニオフ、ビリー・レイ、ダーレン・レムケ
製作国
- アメリカ
上映時間
- 117分
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まとめ
さすがウィル・スミスと言わんばかりのアクションと映像でした。
さらに今のスミスさんと若いスミスさんにももちろん注目ですね。
そしてヘンリー・ブローガンの生きてきた軌跡と苦悩と、ジュニアとのやり取りなどに注目して、さらにはクローンについても深く考えて観るとより作品を楽しめるんじゃないかと思います。
世代や性別は関係なく、たくさんの人に楽しんでもらえる作品だと思います。