


評価
- とと
(4.0/5.0) - 映画.com
(3.5/5.0) - Yahoo!映画
(3.4/5.0) - フィルマークス
(3.7/5.0)
映画『君のくれたグッドライフ』は2014年公開のドイツのドラマ映画です。
難病にかかり余命わずかな主人公が、安楽死を選び、安楽死ができるベルギーまで、妻や仲間と旅をする物語です。
気になるところへ読み飛ばす
映画『君のくれたグッドライフ』見所 感想
テーマが安楽死という事で、いろんな人の立場から安楽死について考えさせられました。
物語は…。
フロリアン・ダーヴィト・フィッツ演じるハンネスは妻のユリア・コーシッツ演じるキキや友達と毎年恒例の自転車旅行の行き先にベルギーを選びます。
参加者からはなぜベルギー?見るところなんてないよと批判を受けます。
出発の日になり、皆が集まりベルギーまでの旅が始まります。
途中、ハンネスの実家に寄った一行。
食事中皆と仲良く過ごしているのを見て、ハンネスの母がいきなり泣き出してしまいます。
何事かと一行は驚き心配します。
ハンネスはこの時、仲間に初めて筋萎縮性側索硬化症(きんいしゅくせいそくさくこうかしょう)略称ALSを患い余命わずかだと打ち明けます。
皆はかなり動揺します。
本当はこの時に打ち明けるはずではなかったので、旅はここで終わりにしようと提案しますが、次の日、仲間たちは旅の支度をしてハンネスを迎えます。
人生最後の時間。
仲間達と静かな旅が始まります。
物語は盛り上がりはないこそ、非常にリアルに描かれている印象でした。
YouTubeでの見所紹介動画
リアルで静かな物語

引用元:https://eiga.com/movie/84249/gallery/6/
安楽死を選び、安楽死ができる場所まで仲間と旅をするという内容でしたので、イメージしがちなのは、例えば妻や仲間との思い出を回想しながら旅が進むとか、仲間には安楽死をするという事を言っていなかったので、仲間には言わなかった事や、勝手に決めたことに対して激しくぶつかり対立するなど、作品として盛り上がる場所があったり、思い出を見せておいて感動を煽ったりと、そういったものをイメージしました。
なのでかなり泣ける話なのかなと。

しかし実際の内容は盛り上がる場所はほぼなく、主人公に気を使いながら、なるべく楽しく最後の時を静かに迎えるそんな形でした。
物語の内容としては、盛り上がる場所がないと聞くと、あまりいい感じには聞こえないかも知れません。
でもこの作品で表現されている事はすごくリアルで、こうやって毎年恒例の自転車旅行の旅をしようと集まって、そんな事実を告げられそれでも旅を続けたとしたら、きっとこんな感じなのだろうという気持ちで観れました。
そして物語に大きな盛り上がりや波が無いので、"安楽死"という事に対して、深く考える事ができました。
そして、観てるこちらにとっては短い旅ですが、主人公を一緒に見送れたような気持ちになりました。
この作品の見所というか注目する点は、静かでリアルな主人公の最後の旅で、観ている側も人間関係や思い出に浸る事なく"安楽死"というものに対して、深く考えられる所ではないでしょうか。
主人公目線

引用元:https://eiga.com/movie/84249/gallery/6/
この物語は、主人公、その家族、仲間たちなど、いろいろな目線で"安楽死"というものを考えられました。
考えられたしその人の立場になったら、立場になったらというか自然とその人に感情移入してしまいましたが、そのような感覚でいました。
主人公の安楽死を決めたハンネスは、もちろんとんでもない時間を使ってその事に対して考えたのだと思います。
そしてハンネスはこの病気について、自分がこの先どうなるかがわかっていました。
実はハンネスの父も同じ病気ALSで命を落としています。
なのでそういった事が、安楽死を決めさせた大きな理由なのだと思います。
動けなくなり、体中に管つけられて、オムツをしてただただ死を待つだけ。
漠然と聞いただけだとそれなりのイメージしかわきませんが、身近にそんな人を見ていたら安楽死というものを選ぶのも仕方ないのかなとも思います。

ととがもし同じ立場だったら、死を早めようとはしないし、というか怖くてそんな判断はできないと思います。
迷惑かかるかも知れないけど、最後の命が自然と終わるまで身を任せて生きていたいなって思います。
もちろん自分がその立場になった訳じゃないから、こう言えるんじゃないかというのもありますが、とてもとてもできません。
なのでこの作品を観たあなたがは、主人公の判断にどのような気持ちでいるか、そういった所にも注目してください。
家族、友達目線

引用元:https://eiga.com/movie/84249/gallery/6/
ハンネスが安楽死を決めたのは、もちろん自分1人の考えだけではありません。
家族ともたくさんたくさん話し合ったようです。
戸惑う母親に、散々話合っただろうと言っているシーンがありました。
それでも、母親は考え直せないか聞きます。
妻もその日が近づくにつれて不安になり、ハンネスの気持ちを尊重したはずなのに、やはり反対の意見を言います。
その時はさすがに少しぶつかりますが、この家族の反応はもちろんですよね。
仲間達はもう決まってから言われてしまったので、どうしよもなく無理に受け入れていた感じです。

やはり周りの人間は、いくら尊重しようとも、いくら納得しようとも、その日までは、少しでも長く一緒にいたいはずです。
迷惑なんてかかっても、迷惑だとは思わないはず。
ととだってもし家族がそう申し出たら、断固反対します。
しかしここが難しい所で、死期が分かっている人の人生くらいは、最後ぐらいは自分の好きな事をさせてあげたいと思うのもまた正直な所です。
少しでも長くいたいという気持ちはあくまで自分の価値観であるし、それを押し付けている事になりますからね。
でも、その両方の気持ちがあるからこそ、母も妻も死を迎える旅を理解したけど、そういった本音が出てしまうんですよね。
いずれにしても、どちらともいえない複雑な辛い気持ちになります。
ととは特に周りの人達、家族や仲間達に多く感情移入していたので、ハンネスとのやり取りを観ていて終始涙目でした。
総合

引用元:https://eiga.com/movie/84249/gallery/6/
本当に価値観の違いが大きく出ると思います。
この作品は会社の先輩に教えてもらいました。
ととは安楽死という所に大きくウェイトを置いて観ていましたが、その先輩は安楽死というより、残りの人生を自分の好きなように、暗くならずに楽しく過ごそうとしている主人公に感じるものがあったようです。
内容が内容だけに、いろいろな見方がありますね。
この作品を観たあなたはどう思うでしょうか??
作品紹介
不治の病を宣告された男性が妻や仲間とともに旅を通じて命と向き合う姿を描いたドイツ映画。仲間とともに年に1回、自転車で旅をするハンネス、キキ夫妻。ALS(筋萎縮性側索硬化症)と宣告されたハンネスは、尊厳死の許されるベルギーへの旅を希望した。ハンネスが直面している現実を知り、友人たちはショックを隠せなかったが、ハンネスの願いどおりベルギーを目指すことを決意する。
登場人物
役名/演者名
ハンネス/フロリアン・ダーヴィト・フィッツ
ALSになってしまい余命数年と申告される。その為安楽死を選ぶ。
キキ/ユリア・コーシッツ
ハンネスの妻。1度は安楽死に賛成したもののその胸の内は複雑だった。
作品情報
スタッフ
- 監督:クリスティアン・チューベルト
- 製作:フロリアン・ガレンベルガー、ベンジャミン・ハーマン
- 脚本:アリアーネ・シュレーダー、クリスティアン・チューベルト
製作国
- ドイツ
上映時間
- 95分
年齢制限
- PG12
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まとめ
非常に内容の濃い、難しい事柄です。
ぜひたくさんの人に観て欲しい作品でした。