


評価
- とと
(4.0) - 映画.com
(3.9) - Yahoo!映画
(3.9)
映画『きみはいい子』は2015年に公開された、中脇初枝さんの児童虐待を題材とした短編集「きみはいい子」の中から
「サンタさんの来ない家」
「べっぴんさん」
「こんにちは、さようなら」
の3作に焦点を当てて描いた物語です。
気になるところへ読み飛ばす
映画『きみはいい子』 感想
単身赴任の夫を持つ尾野真千子さん演じる水木雅美(まさみ)は、娘に手をあげてしまう母親。
高良健吾さん演じる岡野匡(ただし)は学級崩壊、いじめなどに直面する新任教師を演じています。
基本的にこの2人の人物を中心にすすみ、喜多道枝さん演じる佐々木あきこ(あきこ)という老婆の話が少し混じって、それぞれの生活が交互に描かれている内容でした。
ととはこの作品は知り合いに紹介してもらって観たのですが、この作品の事はしりませんでしたし、もちろん内容もわかりませんでした。
そして、そのまま前情報なく観ました。
作品自体はものすごくネチネチしているわけではなく、淡々と進んでいく感じでしたので、どこに焦点を置いて観ればいいか少し戸惑いました。
観終わってから、作品の内容や伝えたい事柄などを確認したら、内容がどんどん思い出されて、かなり深い所まで考察する感じになったので、これから観る方は何に焦点を置いている作品なのかを把握した上で観たほうがいいかと思います。
まさみ

引用元:https://eiga.com/movie/80571/
ととは親だし、「虐待」という言葉は非常に敏感に反応してしまうので、やはり3人の中ではこの人物の物語が一番考え深かったですね。
これは「子供を傷つけてしまってもいい」と言っている訳ではありません。
しかし
子供がうるさい!
ムカつく!
憎い!
子育てなんてやりたくない!
なんで自分が犠牲にならなきゃいけないの!
こう思う瞬間ってどの親もあると思うんです。
特にまだ子供が小さい頃や、助けてもらえる誰かがいなかったり、完璧な親になる為に頑張ってしまったり。
そういった「追い詰められている」状態の時は特にです。
実際にととも思った事はありますし、正直手をあげてしまう時だってありました。(誤解のないように言いますが、もちろん限度は超えてないですし、子供の事は愛しています。しかしそれが「虐待」と言われるなら何も言えませんが…)
物語に出てくるまさみもまた、過去の出来事とか、現在の育児状況からしたらそう思ってしまうのは仕方ない事だと思います(まさみは実際に子供を叩いている母親ですが、それを正当化している訳ではありません)。
ととはこの場合は、子供を助けるというより、まさみを助けないといけないと思うんです。
あたりまえですが、まさみは娘が嫌いだったり憎い訳ではないです。
ママ友の池脇千鶴演じる大宮陽子(ようこ)が冗談でまさみの娘に「うちの子になる?」って聴くシーンがあるのですが、娘は全力で否定するんです。
その姿を見てまさみは少しビックリしながらも安心した表情を見せました。
だから娘が嫌いな訳ではなく、まさみの今の状況が、過去のトラウマがそうさせてるだけなんです。
だから、まさみを守らないといけないといけないんです。
それが分かっていたのがようこですね。
このまさみとようこはとても印象的でした。
育ってきた環境は同じようなのに、まるで性格が対照的なんです。
2人とも子供の頃、親から虐待を受けていました。
現在の子育ての状況も同じ様なのに、まさみと違い大雑把で子育てを楽しんでいるようです。
この違いは何かと言ったら、ようこは助けてくれた近所のお婆ちゃんがいました。
他人にもかかわらず、ようこを毎回のように助けてくれたんです。
辛い時に逃げ込める居場所も与えてくれて、いつも「べっぴんさん」と言ってくれたんです。
助けてくれた人、居場所をくれた人が1人いるだけでこんなにも未来が違うんですね。
だからきっと、ようこと出会った事でまさみは虐待も改善するだろうし、明るい未来が待っているはずです。
ようこが助けてくれるから。
そう!だからお母さんを助けてあげないとダメなんです。
子育て中のお母さんはどんどん「大変だ」「辛い」「助けて」ってどんどん言うべきです。
ようこの様な人は絶対にいるから。
ただし

引用元:https://eiga.com/movie/80571/
ただしは学級崩壊やいじめ、やはり虐待に焦点を置いていました。
しかし、あれほどあれたクラスは目の当たりにした事がないので、本当にある事だとしたら恐ろしいですね。
今は体罰がうるさい時代だから先生も舐められてしまってあの様な事態になるのでしょう。
ととは親としても、学校の先生はもっともっと厳しくていいと思うのです。
もちろんやり過ぎは良くないけど、力で押さえる時も必要だと思います。
ととが、あのクラスの問題児の親だったらもっと厳しくしてくれと逆に頼むでしょう。
あのまま大人になる方が怖い。
今の時代、あのクラスの状況が普通なんだとしたら正直、この先真っ暗ですよ。
ただしが甥っ子に抱きしめられて「大丈夫、大丈夫」と言われて、ただしがクラスの子たちに家族の人に抱きしめてもらうという宿題を出すのですが、その宿題をやってきた子供達の反応が非常に自然で巣のままの感じがしました。
あれは演技じゃなかったんじゃないかと。
でもあの表情が、あの年の頃の子供達の本当の姿なんじゃないかと少し安心しました。
あきこ

引用元:https://eiga.com/movie/80571/
あきこの物語では、やはり生涯をもった子の母親が常に誤っているのが印象的でしたね。
あきこはそんな子でも褒めるんです。
母親はその場で泣き出してしまい、「いつも謝ってばかりだから」と言ったところがかなり刺さりました。
障害がある子を持つ親ではないので、その気持ちはわからないけど、そうとう大変なんだろうなって言う事が痛いほど伝わるシーンでした。
総合

引用元:https://eiga.com/movie/80571/
子育てをしている人なら、思う事のある場面が必ずある物語だと思います。
ひとりひとりが少しでも「助けて」と言える様な社会になるといいなと、この作品を見て改めて強く思いました。
作品紹介
新米教師の岡野(高良健吾)は、ひたむきだが優柔不断で、問題があっても目を背け、子供たちから信用されていない。雅美(尾野真千子)は夫の単身赴任で3歳の娘と2人で生活し、娘に暴力を振るってしまうことがあった。一人暮らしの老人あきこ(喜多道枝)はスーパーで支払いを忘れ、認知症を心配するようになる。彼らは同じ町で暮らしており……。
登場人物
役名/演者名
ただし/高良健吾

引用元:https://eiga.com/person/83083/
新人小学校教師。学級崩壊、いじめ、家庭内暴力に直面する。
まさみ/尾野真千子

https://eiga.com/person/23143/
娘に手をあげてしまう。幼い頃に親に虐待を受ける。
ようこ/池脇千鶴

引用元:https://eiga.com/person/23143/
天真爛漫な性格。まさみとは正反対の子育てをしている。
作品情報
スタッフ
- 監督:呉美保
- 製作:中脇初枝
- 脚本:高田亮
上映時間
- 121分
原作「きみはいい子」
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まとめ
ととの嫁はこういった物語を観ると、主人公た ちとリンクしてしまい涙を流してしまいます。
いつもあまり観ない方がいいんじゃないかと思うのですが、未来に向かって何かヒントが得られたらいいのではないかなと思いました。