【混乱するよ】ネタバレ絶対なし！映画『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』見所紹介｜いい意味で訳わからなくて疲れる作品！

映画『ナイブズ・アウト／名探偵と刃の館の秘密』は2019年公開のアメリカのミステリー映画です。

大人気作家の自殺。

そこには3人の嘘をつく者が。

果たして自殺か！？

他殺か！？

家族全員が容疑者の事件の真相は！？

 

映画『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』見所 感想

「ネタバレ厳禁！？」

公式にこんな言葉がありましたが、まさにその通りです！

作品を観ていない人はくれぐれも気をつけてください。

この記事はネタバレしていませんので、安心して読んでください。

物語は…。

大人気ミステリー作家のクリストファー・プラマー演じるハーランは、その日が85歳の誕生日。

皆が久々に集まる日ですが、ハーランは何人かだけ個室に呼びます。

その度に怒鳴り声が聞こえたり、出てきた人の血相が変わっていたり。

そして次の日の朝、屋根裏でハーランは首を切り自殺していました！？

家族一同が悲しみに暮れる中、警察と探偵が来て再調査するといいます。

自殺として終わったはずですが、匿名で探偵宛に再調査するよう依頼が来た様です。

1人1人事情聴取する探偵のダニエル・クレイグ演じるブノワ。

そんなブノワに対して、嘘をつく者が何人もいます。

ハーランの体調管理をしている看護師のアナ・デ・アルマス演じるマルタは、嘘をつくと吐いてしまう体質で、さらにはハーランと友達と言うほど仲が良かったので、家族とハーランとの関係もよく知っているという事で、捜査の協力を求めます。

ハーランが残した財産をめぐっての家族の騒動の結末は。

果たしてハーランは自殺なのか！？

他殺なのか！？

マルタの協力の元、ブノワは真実を突き止める事ができるのか！？

早々とわかる犯人像と、何度も起こる急展開に、惑わされて、混乱させられて、目が離せない物語でした。

YouTubeでの見所紹介動画

 

犯人はわかってるのに

物語の中盤より少し前くらいですね。

探偵のブノワが1人1人に事情聴取して、ブノワに嘘をついている人物が何人かいて、怪しい人が何人か出てきたあたりです。

事情聴取の時に、ハーランとのいざこざや、ハーランとのやり取りは一通りこちらに見せてくれたので、単純に「家族の誰かが殺したのか？」と思わせる形でした。

そしてブノワが最後に事情聴取した人物がいるんですが、ブノワは最後と決めていたみたいで、その人物が実は犯人だったと明らかにされるんです(正確には犯人というかハーランが死んだのは、事故だったという事と、ハーランの想いがそこにはあったという少し悲しい出来事です)（ややこしくなるので仮にこの人物をAとします）。

中盤前でもう犯人がわかってしまったし、どう考えても真犯人がいるような感じではなかったので、そのAがブノワにバレない様に進めていく形なんだなって思いました。

しかしブノワの行動や推理の仕方が、そのAに向かっているはずなんだけど、なんだかもう一人の違う誰かに向かっている様な気がして、「犯人分かってるのに、これどうやって終わらせるんだ？」と変な期待や不安感が襲ってくるんです。

違う真犯人がいる事を期待しつつ、でもどう考えてもそのAがやったのに間違い無いから、なんだかいい混乱をしてかなり釘付けになりました。

ありきたりの様で、ありきたりでないこの推理探偵物語は、いろんな刺激をくれるかなりいい物語だと感じました。

 

展開の急変に焦る

真犯人がいるような雰囲気にしつつも、A(先ほどまでの続きで、犯人だと明かされた人物)に協力してくれる人物が現れます（こいつをBとします）。

協力と言っても、Aはハーランの財産をひょんな事から手に入れたので、その財産目当てではあるのですが。

そのBは、ハーランの想いも詰まっているからそれに答えて、最後まで逃げ切れと言うんです。

このやり取りで、真犯人の可能性がなくなって、AがBと逃げる展開になるんだなって、その展開もまた面白いと、観てる側は物語に対しての変な疑いが晴れて、純粋に「ハーランを殺めてしまった犯人が、ハーランの財産を手に入れて逃走（ハーランはAに財産を譲るつもりでいたので、逃走と言う表現はハーランの家族からといった方がいいですね。Aとハーラン家族とはこの財産いついてかなり揉めましたから。その真相は後ほど。）」というスッキリとした形に収まりました。

と思ったら、今度は何者かが、「お前のやった事はわかってる」という脅迫めいた手紙を送ってきて、Aがやった証拠を持っていると。

その証拠を取りに行くと今度は警察に追われて(汗)。

ミステリー探偵物から、大逃走劇の物語になるのかと思いきやあっさりと捕まってしまって…。

もう展開があっちこっち行きすぎてついていくのでやっとでした。

しかし、結局はどこに向かってるのか？

自分が予想した展開は果たして合っているのか？

まるでわからないままクライマックスへと向かいます。

全てバレたとAは、ハーランの家族に打ち明けようとした時に、先ほど証拠があると書きましたが、その証拠が見つかりまたまた急展開に！？

130分という長い時間ですが、まるで長いと感じさせないくらいの面白さと、スピード感ある展開に、いい疲れを感じました。

 

家族の掌返し

これは事件とはまるで関係はないのですが、家族の掌の返し方があまりにも醜いので、書かずにはいられませんでした。

まぁ、財産をたくさん持った主人の家にはよくある事でしょうが、このハーランという男は、家族の偽りの愛というものをずっと感じていたのでしょう。

家族には相続させないと遺言に残したんです。

それを知った時の家族の反応が醜すぎて…。

醜いがゆえに、ハーランが財産を譲ろうとしていたAが家族と揉めたのは言うまでもありませんね。

先ほども書いたように、その手の話はよく観ますが、それでも「醜い！」と思ってしまうほどです。

そういった180度態度の変わる家族も注目なのですが、そんな中にも本当の友情というものを持って接している人もいて。

自分の立場もあるから、お金の事について触れないわけでは無かったけれど、その中で精一杯、お互いが傷つかないように接している姿が、この家族の中であったので、余計と目立ちました。

そんな家族の中でも相反する態度に少し注目してみてください。

 

総合

あのスーパーヒーローキャプテン・アメリカ事、スティーブ・ロジャースを8年も演じていたクリス・エヴァンスさんですが、なんとこの作品では、すこし凶暴で悪っぽい役を演じています。

今までに観たことのない演技なので、その辺にも注目してもらいたいと思います！

 

作品紹介

NY郊外の館で、巨大な出版社の創設者ハーラン・スロンビーが85歳の誕生日パーティーの翌朝、遺体で発見される。
名探偵ブノワ・ブランは、匿名の人物からこの事件の調査依頼を受けることになる。
パーティーに参加していた資産家の家族や看護師、家政婦ら屋敷にいた全員が第一容疑者。
調査が進むうちに名探偵が家族のもつれた謎を解き明かし、事件の真相に迫っていく―。

引用元：https://longride.jp/knivesout-movie/

 

登場人物

役名/演者名

ブノワ/ダニエル・グレイグ

事件の真相を暴きに来た探偵。

ランサム/クリス・エヴァンス

ハーランの長女の息子。事件前にハーランと口論になる。

マルタ/アナ・デ・アルマス

ハーランの体調を管理する看護師。ハーランとは友達の関係。

リンダ/ジェイミー・リー・

ハーラン家の長女。不動産経営をしている。

ウォルト/マイケル・シャノン

ハーラン家の次男。ハーランの本の出版を担当する。

リチャード/ドン・ジョンソン

リンダの夫。浮気がハーマンにバレている。

ジョニ/トニ・コレット

ハーランの長男の嫁。自由奔放な性格。

ハーラン/クリストファー・プラマー

有名ミステリー作家。首を切り裂き自殺。

 

 

作品情報

スタッフ

• 監督：ライアン・ジョンソン
• 製作：ラム・バーグマン、ライアン・ジョンソン
• 製作総指揮：トム・カーノウスキー

製作国

• アメリカ

上映時間

• 130分

 

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まとめ

非常にあっちこっち振り回される物語でとても面白かったです。

ぜひ、たくさんの方に観てもらいたいと想う作品でした。