


評価
- とと
(4.5/5.0)
映画『コロナウイルス 感染者』は2020年公開のアメリカのドラマ映画です。
今もなお猛威を奮っている新型コロナウィルスを題材とした映画が早くも公開しました。
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映画『コロナウイルス 感染者』見所 感想
全世界を驚異に陥れた殺人ウイルスですが、早くも映画作品として世に出ている事に少し驚きました。
物語は…。
まだウイルスのニュースが出回り始めた頃、ヨーロッパに旅行に行っていた夫婦。
キース・ロペス演じるブルースと妻のティナ・マリー・二グロ演じるローラは家に着いてほっとしていました。
ブルースは父と不仲でしたが、父はもう長くはないようで孫を連れて面会に行きます。
その頃からブルースの体調が少し悪くなってきました。
ある日、ブルースの父の入所している施設から連絡があり、ブルースの父から「新型コロナウィルス」の陽性反応が出たと言うのです。
体調が悪くなってきたブルースも病院で検査をします。
すると、やはりブルースからも陽性反応が。
幸いにもほかの家族からは陽性反応はでませんでしたが、ブルースの容態は日に日にひどくなり入院する事になってしまいます。
数日後、ブルースの父は命を落としてしまいます。
ひどく落ち込むブルース。
そして一向に良くならない病状。
家族に向けられる誹謗中傷の目。
経済の停滞による不安。
リモート出社や、学校の休校の為に家族がずっと一緒にいるストレス。
果たしてブルース家族の運命は、ブルースの命はどうなるのでしょうか。
緊急事態宣言や学校の休校もなくなり、元の生活に戻りつつある日常に、つい最近ほんのこの前まで自らに起こっていた事なのに、忘れかけていた事が沢山あります。
そんな忘れかけていた感情や恐怖を思い出させるかのような、そして忘れちゃいけないし油断するなど言われているような気持ちになれる作品でした。
YouTubeでの見所紹介動画
ついこの間まで…
この作品を見たのが2020年9月でした。
もちろんその頃もコロナの脅威は世界的に治ってはいまん。
しかし国の緊急事態宣言も明け学校の休校もなくなり、閉まっているお店も少なくなってきて、日常は元にもどりつつある、そんな安心感からかついこの前まで自分にあった状況の内容の物語なのになぜか「遠い昔」の様な感覚で観てしまっていました。
作品の中では、会社のリモート出社や学校の休校で家族がずっと家にいる状態が続いている形が描かれています。
家族がずっと家に一緒にいる状態が「ストレス」になり皆イライラしている、それによって子供に強く叱ったり夫婦のちょっとした喧嘩が絶えなかったり。
さらにはトイレットペーパーが品薄になってお店に置いていない状況も描かれていました。
買い溜めするおばちゃんが全部自分のものだと、必死で渡さない姿も描かれていました。

そんな場面を見ながら、「そんな事あったね!」と懐かしい気持ちで観てしまいましたが、作品を観終わってから「なんでそんなに悠長(ゆうちょう)に人ごとの様に観てるんだ!?」って自分で思ってしまいました。
ほんの少し前の事なのに、もう忘れてしまったかのような、もう嵐が過ぎ去ったかの様な気持ちでいる自分の状態に驚き、まだまだコロナの脅威は終わってない、油断しないでしっかり感染対策していかないとダメだなと改めて教えられたような感じがしました。
感染者の目線
作品ではブルースとローラの夫婦が描かれていて、夫のブルースがコロナにかかったという形でした。
この夫婦には小学生低学年と幼稚園くらいかな?その頃の孫がいる50代くらいの夫婦でしょうか?ブルースはそのくらいの年齢の健康な男性でした。
そしてあらずじの方でも書きましたが、ブルースの父も感染してしまったという設定です。
ブルースの症状は日に日に悪くなり、薬もほぼ効かない状態になってしまいました。
ととは家族や親戚、日常すぐ近くにいる人達に感染した人はいませんので、その病状の深刻さは具体的にはわからない状態でした。
ブルースの状態を見ていると、本当に辛そうだというのはよくよく伝わりました。
何よりも気力がなくなってくるんですよね。
治療という事で薬は投与されていますが、直接ウィルスに効く薬ではなく、ブルースの回復能力を向上させる又は助ける為の薬なんですね。
だから症状が緩和されるわけではないんです。
先生も体の回復機能が全てだから、希望を失ってはいけない、ご飯もしっかり食べて前向きにいなさいといいます。
お年寄りや体に疾患がある人が重症化しやすいと言うのも納得ですね。
周りにコロナの辛さを体験した人がいないととにとっては、コロナにかかった時の辛さを知るには十分なくらいの描写でした。

そしてブルースがもう1つ苦しんだのは、父親にうつしてしまったという事です。
さらには父親は亡くなってしまったので、余計と責任を感じていました。
実際の患者さんの中にもうつしてしまった、又はうつしてしまったかもしれないと、不安な思いをしている人は沢山いたと思います。
そんな感染者の方の精神的な辛さもしっかりと描かれていました。
このように患者目線で体調と、メンタルの面とでとても辛い思いをしているというのがよくわかる内容でしたので、その辺には注目してもらいたいし、感じ取って欲しいと思います。
家族目線
辛い思いをしているのは感染者のブルースだけではありません。
妻のローラも本当に辛い思いをしていました。
どんどん悪くなる夫。
夫が働けないので、収入のない生活。
他に頼れる人がいなく、孤独に飲み込まれそうになる。
他人からの誹謗中傷。
正直ブルース本人よりも家族の、妻のローラが本当に大変そうでした。
心ない人らが、家の壁に落書きしたり、記者が勝手に敷地内に入り撮影や質問をしてきたり、その放送が流れてしまったから、全く知らない人からコロナの家族とひどい言葉を言われたり。
こんな事は日本でもありましたよね。
気持ちはわかるし、ととももし近所に感染者がいたらどんな気持ちになるかはわかりません。
でもどんなに思っても、やはり本人の前でまじまざというのはどうかと思うし、絶対にやってはいけない事だと感じました。

誹謗中傷はもちろん辛い事だけど、やはり1番は最愛の人が感染してしまって、命の危険にさらされているという事ですよね。
毎日、毎日、不安でいっぱいで、病院からの電話にてビクビクして、先生から伝えられた事に落ち込んで。
その気持ちはローラの顔から痛い程良くわかります。
もしととの家族が感染してしまったらと考えると、どうなるかわからないし、どうしていいかわかりませんもん。
ローラは幸い娘夫婦の家にしばらく居させてもらえたけれど、中にはずっとその不安と孤独に絶えながら過ごしてる人もいるんだろうなと思うと、ちょっと言葉が見つからなかったです。
そんな気持ちにさせられるような内容で、いろいろな辛さが痛い程伝わる形で、家族目線では描かれていました。
総合
物語の中で特に強く言っていたのは
「悪いのは感染者やその家族ではなく、ウィルスだ!」
という事でしたが、本当にその通りだと思いました。
もちろん軽率な行動をしてかかってしまったら、さすがにそれはウィルスのせいだとは言えません。
感染予防対策をこれからも、そして今まで以上にやっていかないといけないと改めて感じましたし、コロナウィルスの恐怖というもに対しての気持ちが薄れてきていた、感覚が前ほどでは無くなってきているとも感じましたので、それらをわからせてくれた、思い出させてくれた内容でもあったなと思います。
もし、ととのように気持ちが緩んできてる人がいたなら、この作品を観て改めて気を引き締めて行って欲しいと思ったし、ととも鉢巻を締め直していかねばなと強く感じました。
作品紹介
登場人物
役名/演者名
ブルース/キース・ロペス
ヨーロッパ旅行から帰ってきてコロナにかかってしまう。
ローラ/ティナ・マリー・二グロ
ブルースの妻。幸いコロナには感染していなかったが、孤独で辛い日々を送る。
作品情報
スタッフ
- 監督:ミテシュ・クマール・パテル
- 製作:ミテシュ・クマール・パテル
- 脚本:ランダル・リー・スミス
製作国
- アメリカ
上映時間
- 85分
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まとめ
本当に悪いのはコロナウィルスです。
コロナへの気持ちが薄くなってしまっているようなら、この作品を観て今一度、気を引き締めて行くようにしましょう。