
引用元:http://sayonara-30min.com/



評価
- とと
(4.5/5.0) - 映画.com
(4.0/5.0) - Yahoo!映画
(3.96/5.0)
映画『サヨナラまでの30分』は2020年公開の音楽青春映画作品です。
ファンタジー感あふれる内容でとても切ない物語です。
気になるところへ読み飛ばす
映画『サヨナラまでの30分』見所 感想
マジで切ない。
切なくて切なくて切ないです。
物語は…。
デビューを控えた「ECHOLL(エコール)」。
ギターボーカルの新田真剣佑(あらたまっけんゆう)演じるアキは事故に遭い命を落としてしまいます。
1年後、就職活動が上手くいかない大学生の北村匠海演じる颯太(そうた)は偶然カセットテープを拾います。
再生すると颯太が走り去るのを颯太は見ています。
あれ?何かおかしい!?
そうなんです。
颯太の身体にアキが入ってしまったんです。
カセットテープの片面が流れている30分だけ颯太とアキが入れ替われます。
アキを気嫌いしていた颯太でしたが、就職活動の面接や人付き合いなど、颯太が嫌な事はアキがこなしてくれる事から、2人の入れ替り生活がスタートします。
アキは颯太の身体を使ってバンドメンバーに近づきバンドを再結成しようと試みます。
密かに作曲をしていた颯太も、バンドメンバーや特にアキと関わる事に居心地の良さを感じていました。
しかしアキのかつての恋人、バンドメンバーでもあった久保田紗友(くぼたさゆ)演じるカナだけはバンドに戻ってきません。
カナにバンドに戻ってきてもらえる様、2人は曲を作り上げます。
そんな日々の中、颯太もカナに惹かれていきカナも颯太に心開いていきます。
全てが順調に行っていたけど、カセットテープに異変が現れ、2人の入れ替わる時間は徐々に短くなります。
アキが消えてしまうと悟った颯太はバンドを辞めバンドメンバーやカナに近づかない様になってしまいました。
アキと颯太、カナやバンドメンバーの心が再び通い合う事はあるのでしょうか。
観る年齢層が若い世代の様な気がしますし、若い世代の恋愛系が苦手なととでも、すごくいいと思い観れたのは、ガチガチの恋愛の内容ではなかった事と、友情面も強かったという所にある様な気がします。
YouTubeでの見所紹介動画
切なくて×4

引用元:https://eiga.com/movie/91462/gallery/10/
ずっと「切ない」しか言っていないてのでしつこいなって思われたかもしれません(汗)。
でも、やはりこの作品の見所はこの切なさだと思うんですよね。
その切なさが観ている側を、こちらの感情をひたひたにしてくれると言うか、心を洗い流してくれるというか、そんな気持ちになれるんです。

ほら、辛い時にいっぱい泣くとスッキリするじゃないですか。
そんな気持ちです。
「切なくて×4」と書きましたが、この4にはしっかりと理由があるんです。
主人公の2人、アキと颯太それぞれは2つの切ない気持ちに襲われるんです。
キャラ設定も大きく関わるので少し説明します。
アキはエコールというバンドのボーカルで、カナの恋人。
事故にあって死んでしまい、颯太がカセットテープを拾ったおかげで、カセットテープが再生されている30分間だけ颯太の身体で自由に動く事ができる。
一方の颯太は就職活動中の大学生。
大人しい性格で人付き合いが苦手。
アキに身体を貸している時間は、誰も自分が見えないし誰も自分に気づかないが、その時間を逆に好んでいる。
アキは颯太の身体を使える事で、カナやバンドメンバーと再び交流ができるて、颯太はアキが身体に入って面接や苦手な人付き合いをやってくれるし、その間は誰も自分に気づかない世界にいれるので、お互いにいい所があるので入れ替わりを悪く思ってないんです。
しかしアキは颯太の身体から出た時に、バンドメンバーと楽しくやっているのは颯太だし、カナと颯太がだんだんと惹かれあっていく事に、やはり自分は存在しないんだと思い始めます。
逆に颯太は、他の人達が自分に興味を持ち始める事に悪い気はしなくなっていくのですが、でもそれはアキが入った自分に興味を持っているだけで、颯太自身に興味があるのではないと感じて、さらに惹かれていくカナにも同じ事が言えて、カナは自分じゃなくアキを感じているんだと思います。
お互いが身体の外にいる時に、客観的にその光景を観ているので、余計と切なく嫉妬しているような悲しい気持ちになっているのが、こちらにもよくよく伝わり、観ているこちらをさらに切なくさせます。
2人が2つの方向から切なさを感じている様に見えたので、×4にしました。
そんな切なさを感じれる所がこの作品の最大の見所だし、2人の悲しい気持ちに注目してもらいたいと思いました。
恋愛よりも友情

引用元:https://eiga.com/movie/91462/gallery/10/
『累-かさね-』という作品があるのですが、土屋太鳳さん芳根京子さんW主演の作品なんですが、芳根京子さん演じる累は顔は醜いけど演技が完璧。
土屋太鳳さん演じるニナは美貌の持ち主だけど演技が下手。
累がもつリップをつけてキスをすると、2人は入れ替わるんで、美貌と完璧な演技を兼ね備えたニナが出来上がるんです。
累はそれをいい事にニナの身体を奪おうとする話なんですが、この作品に少しリンクする感じがしたんですね。

気になる方は観て欲しいんですが、
颯太はカナに想いを寄せていて、カナも颯太に心を開いてきていて、それを見たアキは「俺の彼女だ」と少し焦った感じになっていったので、颯太がカナを奪おうとして少しドロドロになるのかと、そういった展開にもなりかねなかったので心配になりました。
しかしそうはならずに、アキの身に起こる事を悟って颯太はカナから離れようとしたんです。
恋愛よりも友情を取ったんですね。
それほど颯太にとってアキという存在が大切になっていったんだろうし、ずっとその関係を続けていきたかったんでしょう。
そんな関係になったからこそ、クライマックスへの展開が感動的なものになったし、2人がどう言った決断をしたのかに注目してもらいたいと思いました。
北村匠海

引用元:https://eiga.com/movie/91462/gallery/10/
ととは偶然なんですが、北村匠海さんの出演している作品を何本か観ています。
もちろんこの他にもたくさん出演作品はあります。
結構大人しいというか、この作品の颯太もそうですが、暗いような性格の人物を演じられる事が多い印象です。
最初、暗い感じの印象を受けて、イケメン若手俳優さんの様にめちゃくちゃイケメンという訳でもないのに、なぜこんなにもたくさんの作品に出演されているのか少し謎でした。

ごめんなさい!悪いとかそういう事ではないです!
でも何故か惹かれるというか、この作品を観てますます好きになってしまったのですが。
例えばこの作品のアキ役の真剣佑さんはイケメンで背も高くて憧れの存在って感じですが、憧れの存在というだけあって、絶対になれないと言うか憧れは憧れでしかないというか、自分には程遠い存在なんですよね。
しかし北村匠海さんが演じている人物は、リアルというかより自分に近いというか、すごく親近感が湧くんです。
颯太も人付き合いが苦手で表にはあまり出たがらないタイプだし。
そんな颯太がバンド活動で才能を開花するなんて、身近に感じていた分この展開はかなりワクワクしてきて。
もちろんそれは北村匠海さんがそういう役作りをしっかりとやっていたからですよね。
そして今回の役は、颯太という人物と、颯太にアキという人物が入った状態の颯太という同一人物ながら2面性を持った役です。
颯太とアキは性格がまるで対照的なので、普段の颯太とアキが入った颯太ではまるで雰囲気が変わります。
その辺をしっかりと描いている演技力も素晴らしいですね。
ですので、この作品を観た際には北村匠海という役者に是非、注目して欲しいと思いました。
総合

引用元:https://eiga.com/movie/91462/gallery/10/
バンド活動をしているという事で、実際に歌を歌うシーンがあります。
最初はご本人が歌っているのかなって気になりましたが、実際に歌っている様で、この2人は歌まで歌うのかと、本当に感心しました。
北村匠海さんはダンスロックバンドを組んでいてメジャーデビューをしていますので、うまくて当然なんです。
歌も何曲かあって、やっぱり歌っておるシーンは臨場感がたまらなくあり、観心地がいいです。
青春ドラマの形なので、お父さん世代は苦手かもしれませんが、全然観れたし本当に良かった作品なので、若い人が出ていて恋愛系だからと怪訝しないで幅広い世代の人に観てもらいたい作品でした。
作品紹介
メジャーデビューを目前に解散したバンド「ECHOLL」。
1年後のある日、突然大学生の颯太が現れ、 メンバーのヤマケン、重田、森の日常にずかずか踏み込み再結成を迫る。
誰をも魅了する歌声を持ち、強引だがどこか憎めない颯太に、少しずつ心を動かされていくメンバーたち。
実は颯太の中身は、1年前に死んだボーカルのアキだった!
偶然拾ったアキのカセットテープを颯太が再生する30分だけ、2人は入れ替わる事ができ、1つの体を共有していく。
人づきあいが苦手で、はじめはアキを毛嫌いしていた颯太。
「俺にこじ開けられない扉はない」が口癖のポジティブなアキ。
30分ごとの入れ替わりを何度も繰り返す、正反対の2人の共同生活がスタート。
ひとりで音楽を作っていた颯太も、次第にアキや仲間と音楽を奏でる楽しさを知る。
アキも颯太の体を使ってバンドを復活させ、音楽のある生活を取り戻したが、
「ECHOLL」を去った恋人・カナだけは戻ってこない。
カナに再び音楽を始めてもらうため、最高の1曲を作り上げようとする2人。
そんな日々の中で颯太もカナに心惹かれていき、カナもどこかアキの面影を感じる颯太に、心を開き始める。
すべてがうまくいくように見えたが、ふとした事から颯太=アキなのではないかとカナは気が付いてしまう。
一方カセットテープに異変がおき、アキと颯太の入れ替われる時間は短くなっていく——。
登場人物
役名/演者名
颯太/北村匠海

引用元:http://sayonara-30min.com/
人付き合いの苦手な青年。アキと身体を共有することで世界が変わっていく。
アキ/新田真剣佑

引用元:http://sayonara-30min.com/
エコールのボーカル。事故で亡くなってしまい、カセットテープが再生する間だけ颯太の中に入ることができる。
カナ/久保田紗友

引用元:http://sayonara-30min.com/
アキを忘れようと必死になる。颯太にアキを感じている。
映画『サヨナラまでの30分』リード曲「瞬間(sayonara ver.)」
作品情報
スタッフ
- 監督:萩原健太郎
- 脚本:大島里美
- エグゼグティブプロデューサー:豊島雅郎、茨木政彦
配給
- アスミック・エース
上映時間
- 114分
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まとめ
本当にいい作品だなって思ったし、内容や設定も良かった。
ぜひ、たくさんの人に観てもらいたい物語でした。