
引用元:https://moviedrama.net/dogani-vod/



評価
- とと
(4.3) - 映画.com
(3.9) - Yahoo!映画
(4.08)
映画『トガニ 幼き瞳の告発』は2011年に公開された韓国映画です。
原作は小説ですが、出来事は実際にあった事柄を元に作られています。
気になるところへ読み飛ばす
映画『トガニ 幼き瞳の告発』 感想
これまで観てきた映画作品の中で、これ程までに怒りと悲しみを同時に受けた事はありませんでした。
物語は…。
コン・ユ演じるイノは恩師の紹介で聾学校に美術の先生として赴任する。
心を開かない子供達を不思議に思いながら、身体に障害がある子は心も難しいと教えられ、そう思いながら過ごしていました。
しかし、日に日に目の当たりにする暴力や体罰。
さらには立場の弱さを利用した性的虐待。
そんな子供達を守ろうと地元人権センターの幹事チョン・ユミ演じるユジンと共に学校側と戦う事にしますが、その権力の強さ。
理不尽に進む正義なき裁判に打ちのめされていきます。
果たしてイノや子供達はそのまま何もできずに言いくるめられてしまうのでしょうか??
この作品を観るにあたって、1つ知っておかなければならない事があります。
それはこの事件は、完結した後に映画化された訳ではないという事です。
当時は、判決があまりにも軽すぎて、さらには世に出る事もなくこれだけの事件なのに人々の関心が低すぎる。
そんな事で小説化されて、小説を見たコン・ユさんが自ら出演して映画化したいと名乗り出たそうです。
映画が反響を及んで、事件が再捜査され、然るべき処置が取られたという経緯です。
まずその事がありえないですよね!
それじゃそれまで加害者は平然といつも通りの生活をして、学校もいつも通り。
被害者は怒りを押し殺しながら過ごしていたという事ですからね。
この作品を観るならば、作品を観る前にこの事は知っておいて欲しいです。
YouTubeでの感想見所紹介動画
怒りと悲しみの連続

引用元:https://eiga.com/movie/57693/
事件関係の作品で、裁判になる場面はたくさん見てきましたが、これほど怒りを覚えた事はありませんでしたし、涙が溢れてくる作品はありませんでした。
もちろん加害者を弁護するという事は、当然の事ですし、やってない罪を上乗せされない公平な裁判をするのは間違ってはいません。
しかしその権力を使ったというか、立場をうまく利用したというか、こんな正義があっていいのか!?と思う事の連続でした。
さらには裁判の場所以外でもその理不尽さやありえない行動が多々ありましたので、怒りが収まる事はありません。

もちろん子供達も終始暗いような強張った表情が多いのですが、授業で顔を描く事があって、虐待をされている子は顔が傷だからだから描かれたくないと言うんです。
イノは可愛く描いてあげるから、先生の顔を描いてと言うと描き始めて、出来上がった絵にすごく嬉しそうな顔をして、自分が書いた先生の顔をイノが真似すると、すごく笑うんですよね。
そのシーンが凄く印象的で、その子が虐待を受けているシーンや裁判所で証言をしている時に、トラウマから漏らしてしまったりしている場面に、観ているこちらも本当に傷つきどうしようもないくらいの憤りを感じました。
どこまで本当に描いていて、どこまでが盛り合わせた所なのかはわかりませんが、当時の子供達や関わった人たちの想いを考えると、想像つかないし、思っただけで涙が出てきそうになります。
実際はしっかり捕まって罰を受け学校もなくなったと言う事なのでそこは安心しましたが、作品的にはクライマックスまでどうなるかは予想もつかないので、ずっと息苦しい状況が続きます。
そのくらい辛く重たい物語でした。
イノという人物

引用元:https://eiga.com/movie/57693/
権力を駆使した事件という事ですが、何も子供達だけにそういった事が起こっていた訳ではありません。
日常的に暴行が行われていて、子供達も傷だらけなので、周りが気付かない訳がありません。
実は先生や学校に勤める人達は、そこで働く為にかくまってもらった、用は弱みを握られた人ばかりなんですね。

イノも例外ではありません。
奥さんに先立たれ、子供を育てていかなきゃならない状況で、恩師に紹介された仕事なのである意味、我慢しても続けなければならない状況です。
それでも被害を受けた子供達の為に身を挺して戦います。
恩師をも巻き込んだ権力の思考にうなだれながらも、子供が傷つけられていた場所にいながら何もできなかった葛藤に悩まされながら過ごします。
母親に「自分の子とその子達。どっちが大切なんだ」ど罵倒された時の答えが全てだった気がしますが、そんな悩み苦しみそれでも、子供達の為に前に進んだイノは注目の人物です。
出演者の演技力

引用元:https://eiga.com/movie/57693/
この作品はなんといっても子供達の演技力が光る作品です。
年的に物語の趣旨を理解できるかどうかの頃の子達が、さらに聞こえない喋れない人を演じるんですから。
そして裁判中や行為を受けている時の苦しむ表情と、楽しそうに笑う表情。
真逆の表情もしっかり伝わってきて、こちらの感情を揺さぶりましたから。
もちろん子供だけではありません。
学校側の人間の憎たらしい表情。
これはかなりの威力があって、その場にいたら殴りかかってしまうんじゃないかというくらいの顔でした。

インパクトの強い内容に加えて、演者達の演技が上乗せされる訳ですから、怒り悲しみが我慢できなくなるのもうなずけます。
そんな出演者達の迫真の演技にも注目して欲しいと思います。
総合

引用元:https://eiga.com/movie/57693/
韓国の作品には、こういった社会や行政へ訴えている作品が多い様な気がします。
『ドアロック』や『聖女/Mad Sister』なども社会問題に訴えた内容となっています。
現にこの作品も映画化されるまで事が大事にならなかった訳ですから。
早くそういった社会問題が解決して、作品が訴えている訳ではなくてフィクションとして描かれる様になるといいと思います。
作品紹介
韓国のある聴覚障害者学校で実際に起こった性的虐待事件を映画化し、韓国社会に波紋を起こしたサスペンスドラマ。郊外の学校に赴任した美術教師のイノは、寮の指導教員が女子生徒に体罰を加えている現場を目撃する。やがて、その女子生徒が校長を含む複数の教員から性的虐待を受けていることを知ったイノは、その事実を告発し、子どもたちとともに法廷に立つ決意を固めるが……。
登場人物
役名/演者名
イノ/コン・ユ

引用元:https://eiga.com/person/31388/
家族の為に勤めた先でとんでもない事件に巻き込まれる。
ユジン/チョン・ユミ

引用元:https://eiga.com/person/31388/
人権センターの幹事。行動力と威力が強い。
作品情報
スタッフ
- 監督:ファン・ドンヒョク
- 製作:オム・ヨンフン、ナ・ビョンジュン
- 原作:コン・ジヨン
製作国
- 韓国
上映時間
- 125分
年齢制限
- R18+
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まとめ
韓国の現状を知るには凄くいい作品だと思います。
映画を作った事で、事態が変わったのなら本当に素晴らしい事ですので、現場が変わらないのなら、こういった作品がたくさん出て、いい方向に向かうといいのかなと思いました。